水玉小屋

2012年、アイドル〜ハロプロにはまってもろもろ。

6/25 ミュージカル『続・11人いる!』 感想

によるミュージカル『続・11人いる!』を見てきた。
原作は萩尾望都の『11人いる!』の続編『続・11人いる!』。
場所は最近のハロプロ舞台ではおなじみの池袋サンシャイン劇場

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恋とラブソング

行き場なく燃え残った恋心をなぐさめるために、最近はもっぱら種々のラブソングを聴いている。相手はアイドルだけれど、やってることは一般的な恋と変わりない。

ただ、この行為をもって、やっぱり佐紀ちゃんを思う気持ちは恋なんだなあと思うのである。というのも、これまではアイドルを思って音楽(特にラブソングめいたもの)に感情移入できたことはなかったからだ。

一時期、ちゃゆ(道重さゆみ)への信仰心というか、崇拝というか、そういう讃美の気持ちを発散させたくて、それに見合った曲は無いかと探していたことがある。ただ、自分が知っているどの曲も、どこかでほんのわずか、恋愛感情のようなものが入り混じっていて、感情移入できなかった。

だーいし(石田亜佑美)やまーちゃん(佐藤優樹)は言わずもがなである。歌詞の主人公を、彼女たちの親に設定すれば、また違った景色に見ることはできるけれど。

佐紀ちゃんの話に戻ると、3月4日以降はほとんどの悲恋歌に感情移入できるほど心のレセプターがガバガバになってしまっていた。一つ一つの歌詞に意味を与えて、過去の光景を当てはめて、終わらないマスターベーションを繰り返していた。

そんな折、3月29日のひなフェスで、約3週間ぶりに佐紀ちゃんを肉眼で見ることができた。そして、改めて好きだなあ、という思いとともに、歩き出さないとな、という気持ちになった。そうすると、感情移入できる曲も、悲恋の歌から過去を惜しみつつも少し明るい曲になっていった。

我ながら安直だ。

そして今、ようやく「ああ、この曲だ」と思えた曲がある。L'Arc~en~Cielの『瞳の住人』。

www.dailymotion.com

曲を聴いている時に、どこで一番胸を打つかで、今の自分の気持ちがわかる。これは、自分でも意外だったんだけど、一番感情が昂ぶるのはこの歌詞の時だ。

そばにいて ずっと君の笑顔を見つめていたい
移りゆく瞬間の その瞳に住んでいたい
いつの日か 鮮やかな季節へと連れ出せたら
雪のように空に舞う 花のもとへ

一行目は、あまねく全てのオタが願う気持ちそのままである。二行目には、相手にも一人の人間として見られたいというガチ恋の闇が現れている。

ここまでは自分でも既知の感情だったんだけど、問題は三行目である。この部分を聴いた時に、「ああ、そうだなあ、本当にそうだ」と思った。"鮮やかな季節へ連れ出す"というのは、表舞台へ連れ出すことに他ならない。そうなのだ、なんとかして佐紀ちゃんを表舞台に引っ張り出したい。そしてまた、歌やダンスや演技を見たい。

それが叶うなら、ガチ恋なんてどうでもいいのかも知れない。それを思うと、この感情はただの疑似恋愛で、ガチ恋でもなんでもないのだろうか。

自分にできることはなんだろう。「今もまだ、待ってるファンはたくさんいる」と、本人や事務所に伝え続けることだろうか。それ以外、今は思い浮かばないけれど、何かできるといい。自分が何かをしたいと思う、これはやっぱり恋なんだなあ。

2015年3月3日、その恋は

f:id:mng_dog:20150308203053j:plain 記憶を書き残せば、それはきれいな思い出になる。
そうでもしないと、歩き出せない気がした。

きっと可愛い、さみしい、しか書けないけれど、覚えていてね。
いつかはてなブログのサーバが消えるまで。

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三億円少女によせて

はじめに

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Berryz工房主演舞台、『劇団ゲキハロ第9回公演 三億円少女』を観た。

2010年の舞台を今更になってDVDで観るというのは、普段ならたぶんやらない。どんなに素晴らしい舞台でも、DVDになれば魅力が激減してしまうというのは、同じくゲキハロシリーズの『我らジャンヌ』のを観て実感してしまった。

それでも、一般発売していないバージョンのDVDを買ってまで観ようと思ったのは、この舞台の主演を清水佐紀(以下、しゃきたむ)が演じているからだ。

この舞台は“レインボー主演”という形式を導入していて、Berryz工房7人のメンバーが日替わりで主役を演じる。主役以外の配役も都度変更されるため、メンバーは2〜3役を演じ切る必要があり、とても過酷だったという噂は漏れ聞いていた。

一般販売されているDVDは菅谷梨沙子が主演のもの。今回闇市場で手に入れたものは、期間限定で販売されていたしゃきたむが主演のバージョンである。


推しが主役になる、ということ

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本題からはずれるけど、アイドルオタク、特にグループアイドルのオタクにとって、“推しが主役になる”ということはこの上ない喜びだと思う。

もちろん、グループ全体を応援する箱推しのオタや、主役でないポジションだから輝くと思っているオタもいるだろうし、主役とか脇役とか関係ねえ、俺の中ではあの子が常に主役だ、そういうオタもいると思う。

オタの愛は様々だけれど、自分にとっては、推しが客観的意味での主人公になることがとても嬉しい。お姫さま扱いされてほしい。自分の中のアイドル像は、お姫さまなのだ。逆に言うと、自分の中でお姫さま的立ち位置ではないけれど、大好きなガキさん新垣里沙)のことは、アイドル視はしていないように思う。

推しが主役になることを喜ぶ心理は、例えば我が子が学芸会の主役を務めると聞いた時のような感激や、好きな人の喜びが自分の喜びに感じることなどがあると思う。もちろん自分にもそれらの感情はあるけれど、よくよく考えると、自分はお姫さまになりたかったのかも知れない。それをアイドルに重ねてる部分は少なからずある。

僕はお姫さまになりたかった。(どんな結びだ…)


本題

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結論から言うと、観て良かった。買って良かった。初めての記憶がしゃきたむで良かった。DVDでも十分に表現物が伝わってきたし、DVDだからこその細やかな表情の変化が観られた。

個人的な悪いくせで、何にでもすぐケチをつけたがるんだけど、これは良かった。『ごがくゆう』は何だったんだ。好きな人ごめんなさい。

先週に観て、今日2回目を観た。たぶん、次に観るのはずいぶん先になりそうで、書きながら記憶にとどめておこう、と思い書き残しておく。

  1. ざっくり感想
  2. 心情の変化
  3. 「一希説」の考察
  4. 「依子説」の考察

以下、ネタバレを含みます。

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